表千家同門会北加支部について
1969年6月、7名の表千家茶道の先生方がベイエリアで表千家茶道を嗜む方々に声をかけ、一服のお茶を共にしながら、茶の湯の理解を深めるために協力し合う場を設けました。以来56年にわたり、表千家同門会北カリフォルニア支部は、日系コミュニティのみならず、皆さんに広く門戸を開き、日本の伝統文化の「精神」を言葉を超えて体験していただける機会を提供してまいりました。
1971年には、京都の表千家同門会本部の認可を受け、正式に「表千家同門会北加支部」として設立されました。
2020年には、支部設立50周年記念式典が予定されていましたが、パンデミックの影響で4年延期となり、2024年に、京都の表千家からお家元御一行、そして日本全国ならびに米国支部の同門会会員の皆様をお迎えして盛大に開催いたしました。表千家不審菴に伝わる茶の湯を伝承し、利休が大切にしていた和の心を現地の人々にお伝え広めていくことを志しています。
現在の会員数は約2百人で、サンフランシスコベイエリアを中心に、カナダを含む北米西部で表千家の茶の湯を志す人々によって形成されている組織です。
50周年の節目に支部長が掲げられた目標は、「これからの50年は、現地の人々に茶の湯の魅力を発信し、和の心をお伝えして根付かせる」、というもの。会員の一人一人が日本の伝統文化の担い手として、世代や国境を越えて和の心をお伝えする架け橋となれるよう活動を続けてまいります。これからより多くの方々にお茶を楽しんでいただけるよう、伝統を守りつつ、時代とともに進化していく北加支部でありたいと願っています。
表千家同門会北加支部の年間行事
北加支部では、年間を通して数回茶会を催しております。また、毎年8月の夏期講習会では、表千家本部から宗匠をお迎えして三日間にわたりご指導を受けております。
初釜、利休忌などの年間行事のほかに、学校や企業での茶の湯のデモンストレーション、桜祭り、市民茶会など、一般の方々にも茶の湯の魅力に触れていただく機会を設け、皆様と一緒にお茶を楽しめるよう活動の場を広げております。
1月 初釜
3月 利休忌
4月 桜祭り茶の湯デモンストレーション
6月 表千家同門会米国北加支部の日、市民茶会
8月 夏期講習会(3日間)
9月 天然忌
10月 箱根ガーデン大茶会
11月 炉開き
12月 師走茶会(日米会主催)
これらの年間行事の他にも、学校や企業などで
茶の湯のデモンストレーションを開催しております。
小間、直心庵
表千家同門会
広間、臨和軒
北加日米会の観桑庵は、日米交流の架け橋の場としてサンフランシスコ近郊のお茶文化普及のために、茶室と数奇屋建築に精通されていた中村昌夫氏によって設計されました。広間の臨和軒と小間の直心庵があり、北加支部の茶会はこの二つの茶室で開催しております。
表千家同門会北加支部に入会をご希望される方、先生をお探しの方は、北加支部事務局までメールでお問い合わせください。
表千家同門会米国北加支部事務局
north-calif05.usa@omotesenke.us